一日も早く平和がこの国に来ますように… 悲しいニュースが毎日イラクから飛び込んで来るので、ここではレトロな光景とクルド人の町スレイマニヤの緑で一休みして下さい。
砂漠の宮殿
写真は80年代、イラクの友人が学生仲間で訪れた際に撮ったウハイダル宮殿。バグダッドの南西約100キロのにある"砂漠の宮殿"は774〜775年にアッバース朝のカリフによって築かれ、世界遺産暫定リストに載っている。
要塞のようなこの宮殿は城壁、広間、中庭、住居、モスクなどを当時の最新技術で築き、その後のイスラム建築の発展に大きな影響を与えたらしい。近くにあった弾薬庫が1991年の湾岸戦争で空爆を受けたものの幸いにも宮殿は無事だった。
イラクの女学生
イラクの女性の教育水準は高く、80年代にバグダッドの大学で工学を学んだ友人のクラスの3割以上は女子学生だった。卒業式の写真を見せてもらうと、パーマをかけてメイクした彼女達は白いブラウスにグレーのスカートか黒いジャケットを合わせ、ベージュのストッキングにパンプスという上品なファッション。そして今にも笑い声が聞こえてきそうな晴れやかな笑顔を見せていた。
美しく、そして物悲しい
スレイマニヤに住むクルド人の友人が撮った写真。苦難の道を歩いて来た彼らは他人に優しい。クルドの豊かな緑や夜景は美しく、そして物悲しい。